director's voice

Yu-ten (ガラス)

Q1
市川のお隣、東京都江戸川区でガラス作品を制作するYu-tenさん。
「工房からの風」に、どのような作品を出品されますか?

A1
主にガラスのうつわです。
「触れることのできる記憶」をテーマに、一瞬だけど一生心に残って輝いている記憶をガラスに重ね合わせ、日常の中で手に取って使った時や、飾って眺めた時に、心の奥にあった大切な記憶を思い出し、心がじんわりと温まりほぐれていくきっかけになるようにという想いを込めて制作した作品を出品いたします。

ぜひみなさまに手に取っていただき、ご自身の思い出と重ね合わせて楽しんでいただければ嬉しいです。

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Q2
Yu-tenさんの工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。

A2
中学生の頃から愛用している、お年玉を貯めて買った60色の水彩色鉛筆です。
今の作品づくりのベースとなっている大切な思い出は色彩のイメージで覚えていることが多いので、いつもこの色鉛筆を使ってスケッチをすることから始めています。
これを使うと、子供の頃に戻ったようなわくわくした気持ちになって制作が捗ります。

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Q3
Yu-tenさんが自作以外で、大切にされている、あるいは、愛用されている工藝品をひとつ教えてください。

A3
陶芸作家の松田路子さんのお茶碗です。
手に馴染む温かみのあるフォルムと、白地にさりげない植物模様が気に入っていて一目惚れしました。
毎日の食事の時に必ず使っています。
いつものごはんがよりふっくらとおいしく感じます。

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Yu-tenさんは、今回の出展者の中での最年少作家。
初々しい作品には、可能性も輝きとなって煌めいています。
やり取りをさせていただく中で、とてもしっかりと丁寧にひとつひとつをなさっていて、気持ちよく、ありがたかったです。
当日、たくさんの方々との交流が、これからの栄養になっていきますね。

Yu-tenさんの出展場所は、コルトン広場、本八幡側に新たに広げたスペース。
日の光を受けて、ガラスがキラキラとするような陽気になりますように。

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